日本は物価が高い旅行先というイメージがありますが、そのイメージはほとんど過去のものです。どこに泊まり、何を食べ、都市間をどう移動するかを少し賢く選ぶだけで、旅費は思っているよりずっと安く抑えられます。お寺めぐりも、グルメも、新幹線の旅も諦める必要はありません。このガイドでは、お金が実際にどこにかかるのか、そして旅の満足度を保ちながら各項目をどう節約できるのかを順に見ていきます。
うれしいことに、日本には節約派の旅行者にやさしい面がたくさんあります。コンビニのおにぎりは本当においしく、公共交通機関は清潔で信頼でき、京都の路地裏を散策したり、渋谷のスクランブル交差点を眺めたり、桜の季節に公園で過ごしたりと、最高の体験の多くは無料です。
日本旅行には実際いくらかかる?
節約を始める前に、一般的な予算がどこに使われるかを知っておくと役立ちます。個人旅行の場合、支出はおおまかに五つに分かれます。国際線の航空券、宿泊、都市間の移動、食事、そしてその他(観光施設、市内交通、お土産、通信費)です。このうち航空券と宿泊が通常は最大の支出で、食事は地元の人と同じように食べれば驚くほど安く済みます。
為替レートや季節で変わる正確な金額を挙げるより、段階で考えるのがおすすめです。ホステルに泊まり、食事は主にコンビニや気軽な食堂で済ませる超節約派の旅行者は、ビジネスホテルに泊まってレストランで食事をする快適重視の旅行者の何分の一かの費用で済みます。中間の予算はその間にちょうど収まります。個室のビジネスホテルに泊まり、気軽な食事とちょっと良い食事を組み合わせ、特別な体験にはときどき奮発するくらいです。
最も大きな要素は時期です。3月下旬から4月上旬の桜のシーズン、4月下旬から5月初めのゴールデンウィーク、8月中旬のお盆、年末年始といった繁忙期を避ければ、航空券もホテル代も大きく下がります。価格や混雑がいつピークになるかを詳しく知りたい方は、日本を訪れるのに最適な時期のガイドをご覧ください。
一日の支出目標を決める
航空券や鉄道パスを除いた一日の目安をざっくり決めて、それに沿って大まかに記録していくのがおすすめです。コンビニの朝食、定食のランチ、気軽な夕食で食費を抑えれば、本来の目的である体験にお金を回せます。日本での現金・カード・一日の予算管理のガイドでは、旅のスタイル別に一日あたりの予算例を詳しく紹介しています。
妥協した気分にならない格安宿
日本で節約旅行者が最も得をするのは宿泊です。安い宿でも本当に質が高いからです。お金を節約するために清潔さや立地を犠牲にする必要はありません。
ビジネスホテル
日本のビジネスホテル(東横INN、アパホテル、スーパーホテル、ドーミーインなどのチェーン)は、節約旅行の頼れる主力です。部屋はコンパクトですが清潔そのもので、専用バスルームと安定したWi-Fiがあり、簡単な朝食が付くことも多くあります。駅の周辺に集まっているので、立地も理想的です。一人旅やカップルには、プライバシーと価格のバランスが最高の選択肢です。
ホステルとゲストハウス
日本のホステルは充実していて、にぎやかなバックパッカー向けから、静かでデザイン性の高いゲストハウスまでさまざまです。ドミトリーのベッドは屋根のある宿泊先として最も安く、プライバシーカーテンや個別の読書灯、ロッカーを備えたホステルも多くあります。古い街並みにあるゲストハウスは伝統的な町家を利用していることが多く、共同キッチンがあるので食費の節約にもなります。
カプセルホテル
カプセルホテルは日本ならではの体験で、特に大都市では確かな節約になります。一人用の寝台ポッド、共用の入浴施設(大浴場があることも多いです)、荷物用のロッカーが利用できます。長期滞在よりも一、二泊に向いていて、フロアごとに男女が分かれているところも多くあります。終電を逃して駅の近くで安く泊まれるベッドが必要なときにも助かります。
そのほかの低価格な宿泊先
- 漫画喫茶(マンガ喫茶):24時間営業で、リクライニングシートやフラットなブースがあり、ドリンクは飲み放題、店舗によってはシャワーも使えます。まさに最後の手段となる格安の寝床です。
- 寺院宿泊(宿坊):高野山などにあります。安いというより思い出に残る宿泊ですが、その体験と精進料理のためなら価値があります。
- お得な料金の旅館:主要な観光地から離れた、家族経営の素朴な宿を選べば、伝統的な旅館での宿泊も贅沢とは限りません。
どこに泊まるにしても、繁忙期は早めに予約しましょう。桜や紅葉のシーズンは安い部屋から先に売り切れ、そうなると料金は急激に上がります。
出費を抑えておいしく食べる
日本の節約旅行で最も輝くのが食事です。ここでは安い食べ物は間に合わせではなく文化の一部なので、わずかなお金でも非常においしく食べられます。
コンビニエンスストア(コンビニ)
日本のコンビニ、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートは節約旅行者の最高の味方です。おにぎり、フレッシュなサンドイッチ、お弁当、ホットスナックのフライドチキン、季節のスイーツは、安くて安定しておいしく、いつでもどこでも買えます。コンビニの朝食や遅い夕食はレストランの食事の何分の一かで済み、その品質に初めての人は本当に驚きます。
定食と立ち飲み店
座って食べるなら、定食を探しましょう。主菜、ご飯、味噌汁、漬物が付いて、決まったお手頃な値段です。吉野家やすき家などのチェーンでは牛丼が小銭程度で食べられ、券売機式のラーメン店なら財布を気にせずに満足のいく一杯をすすれます。夜は値が張るお店のランチセットは、日本屈指のお得な裏ワザの一つです。
大きな出費なしに夜を楽しみたいなら、立ち飲み店や気軽な居酒屋で、安いお酒と小皿料理が楽しめます。デパートの地下の食品売り場(デパ地下)では、閉店前の最後の一時間ほどに総菜を値引きすることが多く、安くて質の高い夕食をそろえるのにぴったりです。何をどう注文すればよいかについては、日本の食ガイドの全文もご覧ください。
飲み物で節約する
水道水は安全に飲めるので、マイボトルを持ち歩きましょう。自動販売機はどこにでもあり、ちょっと飲みたいときはカフェより安く、コンビニのコーヒーも安くて本当においしいです。飲み物での小さな節約も、二週間の旅行ならしっかり積み重なります。
無料・低価格で楽しめること
日本で特に思い出に残る体験には、無料のものがあります。見どころをうまく選んで計画すれば、入場料を一円も払わずに何日も観光で過ごせます。
- 神社と多くのお寺:ほとんどの神社は入場無料で、お寺も境内を歩くだけなら少額、または無料のところがたくさんあります。
- 公園と庭園:東京の代々木公園や上野公園のような公共の公園や、各地の数多くの庭園は無料で、桜や紅葉の季節は特に美しいです。
- 街歩き:浅草、谷中、京都の東山のような街並みは、それ自体が屋外の体験です。渋谷のスクランブル交差点、道頓堀のネオン、奈良の放し飼いの鹿も、費用はかかりません。
- 展望台:新宿の東京都庁では無料で街の眺望が楽しめ、有料の展望タワーに代わる節約の選択肢になります。
- 市場:築地場外市場や京都の錦市場を歩くのは無料です。ときどき軽いおやつを買うだけでも十分楽しめます。
観光施設に料金を払うときは、交通と割引入場がセットになっていることの多い共通券や都市観光パスを探してみましょう。無料や割引料金になる夕方や曜日を設けている美術館・博物館も多くあります。
交通費を抑える
移動距離が長いと交通費は大きな出費になりますが、抑える方法はいくつかあります。
鉄道パスと地域のお得なきっぷ
全国で使えるジャパン・レール・パスは、長距離の新幹線移動が多い旅程なら節約になりますが、かつてのように自動的にお得とは限りません。料金も制度も変わっているので、購入前に自分のルートで計算してみましょう。短めの旅や一つの地域だけを回る旅では、(たとえば関西エリアや一部の区間をカバーする)地域パスを使うか、単純に個別のきっぷを買うほうが安く済むことが多くあります。日本の鉄道での移動ガイドでは、新幹線の乗り方と、自分の旅程にパスが見合うかどうかを順を追って解説しています。
バスと夜行ルート
長距離の高速バスは、東京から大阪や京都といった区間では新幹線よりずっと安くなります。夜行バスは動くベッドにもなり、一泊分の宿泊費を浮かせられますが、フラットなベッドほど快適ではないので、うまく使い分けましょう。市内では、電車が行かない場所まで路線バスが走っていることもあり、料金も安いです。
歩いて、ICカードを使う
日本の都市は歩きやすく、近くの見どころ同士を歩けば、お金だけでなく乗り換えを調べる時間も節約できます。乗る区間には、チャージ式のICカード(Suica、PASMO、ICOCA)があると市内の移動がスムーズで、タッチするだけで支払いができ、コンビニや自動販売機の支払いにも使えます。スマートフォンにデジタルICカードを追加するにはインターネット接続が必要なので、日本向けeSIMプランで到着時からオンラインにしておく理由がもう一つ増えます。
タクシーは避ける
日本のタクシーは清潔で信頼できますが、料金は高めです。これほど密で時間に正確な電車・地下鉄網があるので、タクシーが必要になることはまずありません。電車が終わった深夜や、荷物を持って短い距離を移動するときだけ使いましょう。
ポケットWi-FiよりeSIMが得になる場面
日本ではネット接続が欠かせません。迷路のような電車の乗り換えにはGoogle Maps、メニューや看板には翻訳アプリ、ホームの最新情報には乗換案内アプリに頼ることになります。問題は、いかに少ないお金でオンラインにするかです。
これまで旅行者はポケットWi-Fi端末をレンタルするのが定番でしたが、一人旅やカップルの旅なら、プリペイドeSIMのほうが通常は安く、はるかに便利です。空港でレンタルカウンターを探す必要も、端末を持ち歩いて充電する必要も、帰国便の前に返却する必要もありません。出発前にインストールして、到着したら有効化するだけで、日本の携帯電話ネットワークですぐに使えます。詳しい比較は、日本でのeSIMとポケットWiFiの比較をご覧ください。
節約のカギは、必要以上に大きなプランに余分なお金を払うのではなく、ちょうど良いデータ量を買うことです。ホテルや駅に無料Wi-Fiがどれだけあるかに気づくと、ほとんどの旅行者は予想より少ない量しか使いません。日本でどのくらいのデータ量が必要かを解説したガイドを見れば、旅行日数に合ったプランを選べるので、使わないギガ分にお金を払わずに済みます。セットアップの手順を一から知りたい方は、日本eSIM完全ガイドでインストールからアクティベーションまでを順を追って説明しています。
通信費の簡単な節約術
- 地図やオフラインコンテンツ、アプリのアップデートなど容量の大きなダウンロードは、ホテルや駅のWi-Fiで行い、データ容量を温存しましょう。
- 行き先のオフライン地図は出発前にダウンロードしておき、リアルタイムのナビや乗換時間の確認のためにモバイルデータはオンのままにしておきましょう。
- データセーバー設定をオンにして、モバイルデータでアプリがバックグラウンド更新されないようにしましょう。
節約旅行プランをまとめる
本当に安く上がる日本旅行は、我慢することより、地元の人の暮らし方を取り入れることがカギです。駅前のビジネスホテル、コンビニと定食、無料の公園や神社、タクシーの代わりにバスとICカード、レンタル機器の代わりにプリペイドeSIMです。特別な食事、思い出に残る旅館の一泊、体験としての新幹線など、お金をかける価値のあるところには使い、そうでないところはすべて節約しましょう。
少し計画を立て、繁忙期の日程を早めに予約すれば、日本は評判よりずっと手頃な旅行先だとわかるはずです。しかも、運賃の比較、安いコンビニ探し、ICカードのチャージ、無料の展望台へのナビなど、ここで紹介した節約術はほぼすべてスマートフォンで行うものなので、安くオンラインにつなぐこと自体が計画の一部です。プリペイドの日本向けeSIMがあれば、到着した瞬間からつながり、たいていはWiFiのレンタルより安く済むので、予算を旅そのものに使えます。
よくある質問
節約旅行でも、日本は本当に物価が高いですか?
評判ほどではありません。ビジネスホテルやホステルは手頃で清潔、コンビニ飯や定食は安くておいしく、神社、公園、街歩きといった人気の見どころの多くは無料です。最大の出費は通常、航空券と長距離の移動で、桜のシーズンやゴールデンウィークのような繁忙期を避ければどちらも大幅に下がります。
日本で一番安く泊まれる場所はどこですか?
都市では、ホステルのドミトリーのベッドとカプセルホテルのポッドが屋根のある宿泊先として最も安く、どちらも清潔で安全です。ビジネスホテルは駅の近くで手頃な価格の個室を提供しています。本当に最後の手段なら、24時間営業の漫画喫茶にはリクライニングシートとドリンクの飲み放題があり、シャワーが使える店もあって、ごくわずかな料金で利用できます。
インスタントラーメンばかりにならずに、日本で安く食べるにはどうすればいいですか?
おにぎり、お弁当、サンドイッチはコンビニで調達し、座って食べるなら定食や券売機式のラーメン店を探しましょう。夜は値が張るお店のランチセットはとてもお得で、デパ地下では閉店前に総菜が値引きされます。水道水は安全なので、飲み物を買う代わりにボトルを持ち歩きましょう。
節約旅行でジャパン・レール・パスは元が取れますか?
ルート次第です。全国版のパスは長距離の新幹線移動が多い場合にしか元が取れず、料金も変わっているため、自分の旅程の個別きっぷの料金と比べてみましょう。一つの地域だけの旅や短めの旅なら、地域パスや区間ごとのきっぷのほうが安いことが多く、長距離では夜行の高速バスが料金面で新幹線に勝ちます。
日本ではeSIMのほうがポケットWiFiのレンタルより安いですか?
一人旅やカップルなら、プリペイドeSIMのほうが通常はポケットWiFi端末のレンタルより安く、便利です。レンタル料も、空港での受け取りや返却も、充電する余分な機器もありません。旅行日数に合わせたデータプランを選べば費用を抑えられます。ホテルや駅の無料WiFiを加味すると、ほとんどの旅行者は予想より少ない量しか使わないからです。
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